概要
三養荘は、源氏山のふもとに広がる伊豆長岡温泉に佇む、1929年創業の歴史ある旅館です。本館は、旧三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の長男である岩崎久彌の別邸として建てられました。現在も、登録有形文化財の建築、数寄屋造りの客室、そして京都の庭園師・小川治兵衛が手がけた広大な日本庭園を有する、伊豆を代表する優美な宿のひとつです。
ゆとりある空間、歴史、そして本格的な温泉の心地よさを求める方にふさわしい旅館です。3,000坪の庭園を散策し、お部屋で伊豆長岡温泉のかけ流しを楽しみ、料亭「游峰」で季節の懐石料理を味わい、日本を代表する建築家や職人たちの技が息づく空間で静かなひとときを過ごせます。格調高く落ち着いた雰囲気の中に、伝統旅館ならではの温かみも感じられます。
客室
三養荘では、本館と新館に和室および和洋室をご用意しています。本館は特に歴史の趣が色濃く、客室には能に由来する名前が付けられ、床柱、欄間、梁、木製建具なども部屋ごとに異なる意匠が施されています。新館は建築家・村野藤吾の設計による伝統的な数寄屋造りで、小さな坪庭を囲むように客室が配され、『源氏物語』にちなんだ名が付けられています。
すべての客室にかけ流しの温泉が備わっており、滞在中はいつでもお部屋で伊豆長岡温泉をお楽しみいただけます。浴槽の広さや造りは客室ごとに異なりますが、三養荘ならではのプライベートな温泉体験は全室共通です。
特に広々とした客室には、寝室、居間、応接間が分かれた複数間のスイートもあります。畳と布団でより伝統的な趣を楽しめるお部屋もあれば、畳のお部屋にベッドを組み合わせた和洋室もあります。和洋室は、旅館らしい雰囲気を味わいながら、ベッドで休みたい方におすすめです。庭に面した造りや広縁、専用の中庭を備えた客室も一部ございます。
三養荘には、小型犬と一緒に宿泊できる離れ「藤のうら葉」もあります。専用庭園と温泉風呂を備え、犬用バスタブ、足洗い場、ケージ、トイレトレー、タオルなど、愛犬との滞在に便利な備品も用意されています。
お食事
三養荘のお食事の中心は、料亭「游峰」で味わう季節の和懐石です。海の幸にも山の幸にも恵まれた伊豆ならではの地元食材や厳選素材を用い、その季節ならではの味わいを表現したお料理が供されます。一品一品、彩りやバランス、食感、盛り付けにまで心を配り、庭園や建築、季節の移ろいと響き合うような食体験が楽しめます。
ご夕食には、伊豆近海の海の幸、山菜、季節の椀物、焼物、煮物、ご飯、甘味などが含まれる場合があります。献立は季節や宿泊プランによって変わるため、一年を通して固定ではなく、ご滞在のその時々ならではの味わいをお楽しみいただけます。
游峰には、ぜひ注目したい文化的な見どころもあります。舞台正面の壁面には、人間国宝・江里佐代子による截金作品「豊庫」が飾られており、食事処にいっそう深い工芸美と日本美術の趣を添えています。
事前予約にて精進料理のご用意も可能です。ご到着の数日前までにリクエストが必要ですが、丁寧に仕立てられた植物性中心の和食を希望される方におすすめです。
温泉・ウェルネス
三養荘で使用しているのは、肌あたりがやわらかくなめらかな伊豆長岡温泉です。泉質はpH9.1のアルカリ性単純温泉。強いにおいがなく、やさしい湯ざわりで、身体をしっかり温めながら肌を心地よく整えてくれるとされています。
大浴場には内湯と露天風呂があります。内湯は午後から翌朝まで利用でき、露天風呂は夕方と朝にそれぞれ利用時間が設けられています。広々とした湯船を楽しみたいときは大浴場へ、その後はお好きなタイミングでお部屋の温泉に戻ることができます。
また、全室にかけ流しの温泉を完備しています。大浴場の利用時間に合わせることなく、お部屋で三養荘ならではの温泉の魅力を存分に堪能できます。温泉は、リウマチ性疾患、運動機能に関わる不調、神経系の不調、病後回復などへの効能が期待されるとされています。
リラクゼーションサロン「GARA」では、神経や筋肉の緊張をやわらげ、巡りを整えることを目的としたオールハンドの施術を提供しています。ボディ、フェイシャル、ハンド、バック、ヘッドスカルプ、ネイルケアを予約制で利用でき、入浴後のくつろぎをさらに深めてくれます。
タトゥーのある方へ
三養荘には共用の内湯・露天風呂の大浴場がありますが、共用浴場ではタトゥーのある方のご利用はできません。全室に専用のかけ流し温泉風呂がありますので、お部屋のお風呂をご利用ください。
館内施設
三養荘には、3,000坪の日本庭園、文化財建築の本館、村野藤吾設計の数寄屋造りの新館、内湯・露天風呂の大浴場、客室内温泉風呂、料亭「游峰」、バー「狩野川」、ラウンジ「あおい」、売店、月見台、リラクゼーションサロン「GARA」、駐車場、車椅子貸出や一部エリアのスロープなどのバリアフリー対応があります。
この宿の大きな魅力のひとつが庭園です。小川治兵衛が手がけた庭園には、中央の池、園路、四季折々の花々、そして敷地や旅館の背後に広がる山並みを望める高台の東屋があります。春には桜、ドウダンツツジ、さつき、夏には花菖蒲や水辺の緑、秋には紅葉、冬には梅や寒中の花々が彩りを添えます。
ラウンジ「あおい」は、村野藤吾設計の円形建築にあります。淹れたてのコーヒーや紅茶、ソフトドリンク、ビールを楽しみながら、旅館の意匠を静かに味わえる空間です。ラウンジ内の売店では地元の品々を取り扱っており、お飲み物を注文しなくても気軽にご覧いただけます。
バー「狩野川」は游峰の奥にあり、休前日を中心に営業しています。夕食後にゆったりと一杯を楽しめる落ち着いた空間です。月見台は2026年5月に修復され、日本の月見文化を楽しむための文化空間として利用されています。
アクティビティ
三養荘では、慌ただしさとは無縁の伊豆長岡らしい時間をさまざまに楽しめます。庭園を散策したり、高台の東屋を訪れたり、ラウンジ「あおい」でくつろいだり、大浴場を満喫したり、「GARA」で施術を受けたり、お部屋で専用温泉風呂を楽しみながらゆっくり過ごすのもおすすめです。
文化体験プランや催しとしては、芸者遊び、伊豆の国周辺の寺社での御朱印巡り、月見台でのジャズイベント、季節限定のガーデンカフェ体験、村野藤吾の設計にまつわる建築プログラムなどが行われることがあります。内容は季節や実施状況によって異なります。
周辺では、伊豆パノラマパークのロープウェイで葛城山へ向かえば、晴れた日には富士山や駿河湾、伊豆の景色を一望できます。三島スカイウォーク、沼津港大型展望水門びゅうお、修善寺虹の郷なども、旅館滞在に観光を組み合わせたいときにおすすめのスポットです。
その他の特徴
三養荘は、3,000坪の日本庭園、登録有形文化財の建築、数寄屋造りの客室、全室かけ流し温泉、内湯・露天風呂の大浴場、季節の懐石料理、バーやラウンジ、そして伊豆長岡周辺の文化体験を楽しみたい方に最適な、伊豆の歴史ある旅館です。
チェックインは15:00から、チェックアウトは11:00までです。駐車場のほか、事前予約制で伊豆長岡駅からの送迎、全室かけ流し温泉、小型犬と泊まれる一部客室、リラクゼーション施術、売店、ラウンジ「あおい」、バー「狩野川」も利用できます。周辺には伊豆パノラマパーク、三島スカイウォーク、沼津港、修善寺虹の郷などの観光スポットもあります。



















