概要
名取川のほとりに佇む「伝承千年の宿 佐勘」は、千年以上の歴史を受け継ぐ秋保温泉の老舗旅館です。佐藤家は代々秋保の湯を守り続け、現在も34代目によってその伝統が受け継がれています。
秋保温泉の歴史はさらに古く、約1500年にわたってその湯が親しまれてきました。古くは「名取の御湯」として日本の文献にも記され、江戸時代には仙台藩主・伊達政宗公の御入浴場としても知られるようになりました。
その歴史は館内でも感じられます。本館には高野山から移された御神火が約400年にわたり灯り続けており、隣接するギャラリーでは伊達家ゆかりの資料や品々を展示しています。
仙台中心部からアクセスしやすい立地でありながら、川のせせらぎや木々に囲まれた景色が、日常とは異なるゆったりとした時間を演出します。4つの湯処をめぐり、季節の味覚や川の眺め、温泉文化の趣を感じながら滞在を楽しめます。
客室
佐勘には、飛天館・山翠館・花月館の3つの宿泊棟があります。それぞれに広さや眺望、客室タイプ、湯処へのアクセスのしやすさなど異なる魅力があります。
飛天館は最上級の宿泊棟です。落ち着いた和室は10畳または12.5畳で、こだわりの調度品と秋保の山並みを望む眺めが魅力です。布団で過ごす昔ながらの旅館らしい滞在に加え、窓辺の広縁ではお茶を片手に景色を楽しめます。
飛天館の和洋室は、10畳または12畳の和室にツインベッドを備えた客室です。一部の客室は名取川に面し、飛天館のエレベーターにも近いため、客室・食事処・大浴場の移動がしやすくなっています。
客室333号室は、10畳の和室にツインベッド、さらに専用の木造露天風呂を備えています。周囲の緑を眺めながら湯浴みを楽しめます。なお、この専用風呂は天然温泉とは明記されていません。
HITEN ROOM 738は7階に位置し、専用の屋上庭園、檜のビューバス、重ねマットレス仕様のツインベッド、マッサージチェア、室内の空気環境に配慮した設備を備えています。浴槽からは屋外庭園を望めますが、天然温泉ではありません。
飛天館12階には4室のスイートがあります。各室とも10畳から14畳の和室に洋風の応接スペースを組み合わせた造りで、高層階ならではの名取川の広々とした眺望と、くつろぎや歓談に適したゆとりある間取りが魅力です。
13階の平安の間は、和と洋の空間に専用の木風呂を備えた客室です。同じく13階の飛天の間は、2つの和室と応接スペースを備え、川や渓谷を見渡す開放的な眺めを楽しめます。
山翠館には、シンプルな和室、シングルルーム、ベッド付き和室があります。眺望は中庭や街並み、敷地内の景色が中心で、名取川の正面景観とは異なります。エレベーター付近には小さなギャラリー展示があり、館内を移動しながらアートにも触れられます。
花月館は大浴場に近い宿泊棟です。伝統的な客室は10畳以上の広さがあり、窓辺には広縁風のくつろぎスペースが設けられています。ベッド付き和室、コンパクトなお部屋、ツインルームなど、洋式寝具を希望する方に適した客室も選べます。
客室設備はタイプによって異なりますが、テレビ、冷蔵庫、金庫、お茶セット、浴衣、タオル、バスタオル、ヘアドライヤー、歯ブラシ、トイレを備えています。多くの客室には専用浴室もありますが、標準客室の浴槽には天然温泉は使用されていません。
お食事
夕食スタイルはご予約のプランによって異なります。椅子・テーブル席の個室食事処で季節の和会席を味わうプラン、またはダイニング宮城野でハーフビュッフェを楽しむプランがあります。
和会席は、季節の移ろいを映した懐石の流れに沿って提供されます。山の幸と海の幸を取り入れた前菜、お造り、焼き物、温物、ご飯、汁物、デザートなどを通して、その季節ならではの味覚を楽しめます。献立は食材の質や仕入れ状況に応じて年間を通して変わります。
郷土色ある一品として、仙台黒毛和牛や厚切りの仙台牛たんが登場することもあります。魚介、野菜、きのこなど東北の食材も取り入れられ、宮城の内陸と沿岸、両方の食文化を味わえます。
ダイニング宮城野では、メイン料理を選び、ハーフビュッフェの料理を自由に組み合わせて楽しめます。出来たての一皿を中心に、量や内容を自分好みに調整しやすいスタイルです。
朝食は「プレミアムモーニング」ビュッフェで提供されます。和洋食をはじめ、季節の料理、サラダ、パン、ご飯もの、温かい料理、目の前で仕上げるシェフのメニューなどから選べます。軽めの朝食にも、しっかり食べたい朝にも対応し、秋保や仙台での一日を気持ちよく始められます。
食物アレルギーがある場合は、到着前に低アレルゲン対応食をご相談ください。対応対象は、卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに、くるみ、カシューナッツの9品目です。すべての料理は共通の厨房で調理されるため、微量混入や接触を完全に防ぐことはできません。
軽めの夜食には、営業日の夜に「萩亭」でラーメン、そば、小料理、宮城の地酒を楽しめます。
温泉・ウェルネス
佐勘には、花月館1階大浴場、花月館地下大浴場、名取の御湯、河原の湯という4つの湯処があります。時間帯によって男女入替制となっており、1泊の滞在でも複数の趣ある湯浴みを楽しめます。
泉質はナトリウム・塩化物泉で、弱アルカリ性の低張性。源泉温度は約55.2℃、無色透明の湯です。塩分を含むため、湯上がり後も身体が温まりやすいのが特長です。
一般的な適応症として、筋肉や関節のこわばり、冷え性、疲労、軽い切り傷、乾燥肌、血行に関する悩み、病後回復期などが挙げられます。温泉は医療行為の代わりではなく、くつろぎや心地よさを目的として利用するものです。
改装された花月館1階の湯処には、広い内湯、深さ約1メートルの立ち湯、きめ細かな泡に包まれるシルク風呂、名取川を望む露天風呂があります。ドライサウナとスチームサウナも利用できます。
通常、この湯処は15:00~19:00が男性、20:00~翌9:30が女性の利用時間です。入替の間に清掃時間が設けられます。
花月館地下大浴場には、広々とした内湯、石造りの露天風呂、広いパウダースペース、選べるシャンプーが用意されています。通常、15:00~19:00は女性、20:00~翌9:30は男性の利用時間です。
名取の御湯は、伊達政宗公とのゆかりを感じられる湯処です。木組みの意匠は政宗公の御入浴場を守った囲いを思わせ、檜風呂や御影石の浴槽越しに大きな窓から名取川を望めます。日によっては香り高い檜片が湯に浮かぶこともあります。
名取の御湯の男女別浴場は、通常15:00~23:00、翌朝5:00~11:00に利用できます。
河原の湯は、名取川沿いにある茅葺き屋根の小さな露天風呂です。およそ10名ほどが入れる広さで、源泉かけ流しの湯を楽しめます。簡素な造りのため、大浴場のような十分な洗い場やアメニティは備えていません。
通常、河原の湯は15:00~23:00が女性、翌朝5:00~11:00が男性の利用時間です。宿泊者のみ利用できます。
広めの共用浴場では、必要に応じて温度調整や循環・ろ過を行った温泉を使用しています。河原の湯と予約制の貸切風呂は、源泉かけ流しとはっきり案内されている湯処です。
バリアフリー対応の貸切風呂は名取の御湯のそばにあり、最大3名まで利用できます。洋式の入浴レイアウトで、洗い場1か所、アメニティ、ヘアドライヤー、冷水機を備えています。室内ではお好きな音楽を流すこともできます。
貸切風呂は天然温泉の源泉かけ流しで、事前予約が必要です。利用時間は約40分で、通常16:00~22:00の毎正時に開始します。
さらにリラックスしたい方には、女性専用サロンでリフレクソロジー、アロマテラピー、オイルボディケアなどの施術を受けられます。営業日や対応時間は変わることがあるため、事前予約がおすすめです。
タトゥーのある方へ
タトゥーのある方は、共用の内湯、露天風呂、川沿いの湯、サウナ、共同更衣スペースは利用できません。
天然温泉を周囲を気にせず楽しみたい場合は、バリアフリー対応の貸切風呂をご予約ください。源泉かけ流しで最大3名まで利用でき、枠数に限りがあるため事前予約が必要です。
館内施設
佐勘には、中庭を望む宿泊者ラウンジ、ダイニング宮城野、個室食事処、和食処 萩亭、ワインバー蔵倉、ショッピングプラザ、湯上がり処「ゆあがり亭」、女性専用リラクゼーションサロンがあります。本館とギャラリーでは、400年続く御神火や伊達家ゆかりの品々を見学できます。宴会場、会議室、個室も備え、お祝い事や会合、団体利用にも対応しています。館内ではWi-Fiを利用できます。
ショッピングプラザでは、宮城の食、仙台土産、地元の工芸品、お菓子、飲み物、旅に便利な品々を取りそろえています。ゆあがり亭では、特に夕暮れ時に名取川を眺めながら涼むことができます。
夏季には飛天館4階でガーデンプールが営業します。屋外プールの水深は約0.8~1.1メートルで、水着の着用が必要です。
駐車場は正面玄関から約100メートルの場所にあります。玄関前と駐車場の間は、ご自身で車を移動していただきます。
楽しみ方
まずは館内の本館とギャラリーを訪れてみてください。約400年灯り続ける御神火や、伊達家ゆかりの資料・展示品を見ることができます。湯めぐりを楽しめば、川を望む湯、庭園風呂、檜風呂、きめ細かな泡の湯、源泉かけ流しの露天風呂など、それぞれの違いも味わえます。
磊々峡は、秋保温泉街の中心近くで気軽に楽しめる自然散策スポットです。遊歩道は名取川沿いの渓谷に沿って続き、奇岩や澄んだ水、木々に囲まれた風景を楽しめます。時期によっては夜間ライトアップが行われることもあります。
秋保大滝は、森に包まれた渓谷に約55メートルの落差で流れ落ちる名瀑で、日本の滝百選にも選ばれています。寺の近くの展望所から眺めるほか、状況が良ければ下の遊歩道へ降りることもできます。
秋保工芸の里では、宮城や東北にゆかりのある工芸を8つの工房で紹介しています。工房やその日の予定によって、職人の作業見学、手仕事の作品鑑賞、体験参加などが楽しめます。
秋保・里センターでは、最新の観光情報やイベント展示、温泉街周辺の散策ルート案内を入手できます。年間を通して、ワークショップや小規模な季節イベントも開催されています。
予約制シャトルを利用すれば、滞在とあわせて仙台中心部の散策も楽しめます。歴史スポット、ショッピングエリア、飲食店、美術館や博物館など、宮城のもう一つの魅力に触れられます。
追加情報
チェックインは15:00から、チェックアウトは11:00までです。佐勘と仙台駅を結ぶ無料の定時シャトルがあります。座席数に限りがあるため、事前にオンラインで予約が必要です。
仙台中心部からは車で約30分、直通シャトルで約45分です。所要時間は交通状況や道路状況により変わります。駐車場は入口から少し歩いた場所にあります。
















