概要
高志の宿 高島屋は、新潟・岩室温泉に佇む歴史ある旅館です。伝統的な日本料理、黒い湯色の温泉、木造建築、そして国登録有形文化財の建物が連なる、まさに“泊まれる料亭”の趣を味わえます。旅館全体には旧庄屋屋敷の面影が残り、ラウンジには築280年以上ともいわれる江戸時代の庄屋の古民家が活かされています。
岩室温泉は、1713年にまつわる記録や伝承が残る、300年以上の歴史を持つ温泉地です。電車や車でアクセスできるほか、高島屋では事前予約制でJR燕三条駅からの送迎サービスも提供しています。岩室駅や弥彦駅からの送迎も、事前相談により対応可能な場合があります。
客室
客室は、畳敷きの和室を中心に、庭園を望むお部屋、専用入浴スペース付きのお部屋、歴史ある趣を感じるお部屋、静かに過ごせるお部屋などから選べます。温泉付きの客室もあり、昔ながらの旅館らしい意匠や中庭の眺め、山や庭の景色を楽しめるお部屋もそろっています。
なかでも「常磐」は特に印象的な客室です。将棋の棋聖戦や囲碁の十段戦の対局室としても使用されてきた由緒ある一室で、竹林に面しています。源泉かけ流しの内湯と露天風呂の両方を楽しめます。
「紫苑」には、天然温泉を引いた檜の露天風呂、食事室、夕食用のテーブル席が備わっています。こちらも棋聖戦の対局者に利用されたことのある客室です。
「柊」は広々とした内庭に面し、天然温泉を楽しめる檜の露天風呂付きです。
「橘」には専用の坪庭があり、将棋や囲碁の対局者の控室として使われたこともあります。この客室に露天風呂はありませんが、加温した内風呂、シャワー、液晶テレビ、マッサージチェア、冷蔵庫、ウォーターサーバー、金庫、ヘアドライヤー、Wi-Fi、寝具が備わっています。
「霧島」には天然温泉の陶器露天風呂があり、庭を眺めながら湯浴みを楽しめます。夜には、お部屋からライトアップされた庭園の景色も堪能できます。
「竹亭」は、築180年の古民家を移築した離れのお部屋です。館内のほかの多くの場所に比べて段差が少ないため、車椅子をご利用の方や、移動のしやすさを重視する方におすすめです。内風呂には、加温・加水した天然温泉が使われています。
そのほか、12.5畳の和室に小部屋、縁側、坪庭の眺めを備えた「癒しの間」、遠くの山並みを望む「ゆとりの間」、庭園を見渡せる「四季の間」、昔ながらの旅館らしい趣の「開光の間」、竹林を望み夜のライトアップも楽しめる「千尋」などがあります。
お食事
ここでの滞在の大きな魅力のひとつが、お食事です。高島屋では、その日仕入れた旬の食材を使った伝統的な日本料理を提供しています。季節によって内容が変わるため、決まった一律の献立ではありません。
夕食は、本格的な純和風のコース仕立てで、先付からお造り、お椀、季節の一品へと順に供されます。標準プランでは肉料理は控えめなので、和牛フィレステーキや阿賀野姫牛のハンバーグなどを楽しみたい場合は、肉料理重視のプランを選ぶのがおすすめです。
また、事前予約で特別料理の追加も可能です。追加料理として人気なのは、和牛フィレステーキ、のどぐろ塩釜焼き、のどぐろ雲丹添え、いかそうめんなど。旅館の食事ページでは、のどぐろ塩釜焼き、季節の特選会席プラン、和牛フィレステーキ、越の宿会席のグレードアップ版などのプラン例が紹介されています。
朝食では、高島屋自慢の味噌漬け鮭を料理人が焼き上げて提供します。この鮭は売店でも販売されており、キングサーモンを特製味噌だれに漬け込んだもので、長年朝食の一品として親しまれてきたと案内されています。
温泉・癒し
高島屋で使われているのは、珍しい黒湯で知られる岩室温泉の湯です。泉質には硫黄分と塩分が含まれ、湯中の鉄分と硫黄が結びついて硫化鉄となることで、源泉が黒く見えるとされています。旅館によると、とくに源泉の濃い露天風呂では黒い湯の成分が足や手に付くことがありますが、洗い流せます。
泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。高張性・弱アルカリ性・高温泉に分類されます。神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、冷え性、疲労回復、健康増進、切り傷、慢性皮膚病などへの効能があるとされています。
女性大浴場「竹生の湯」では、ぬくもりある檜風呂と木の香りに包まれながら入浴できます。併設の「星見の湯」は天井に透明な窓が設けられており、夜空を眺めながら湯に浸かれます。
男性大浴場「翁の湯」には、希少な古代檜の湯船が使われています。また、2017年には露天風呂が新設され、より源泉の比率が高い湯を楽しめると案内されています。入浴時間は午後から深夜までと朝の時間帯で、深夜は安全のため利用休止となります。
また、客室付きの温泉も選べます。源泉かけ流しの内湯・露天風呂を備えた「常磐」、檜の露天風呂付きの「紫苑」と「柊」、陶器露天風呂付きの「霧島」、専用内湯付きの「竹亭」などがあります。
タトゥーのある方へ
タトゥーのある方は、昔ながらの温泉文化に沿って、大浴場では原則として利用が認められていない点にご注意ください。小さなタトゥーの場合は、スタッフからカバーをお願いされることがあります。タトゥーがある場合に温泉を楽しみたい方は、貸切で入浴できる温泉付き客室を選ぶと安心です。
館内施設
庭園では、長年にわたり野生のフクロウが戻ってくる自然豊かな環境を感じられます。樹齢100年を超える竹林もあり、守られた静かな風景が広がります。
ラウンジには、280年以上の歴史を持つ江戸時代の庄屋屋敷が使われています。庭を眺めながら、コーヒーや地ビールを楽しめます。
「宙飛の間」には、1878年の北陸巡幸の際に明治天皇が休憩された部屋が残されています。現在、この歴史ある空間は食事処として使われています。
そのほか、「瑞穂」の食事処、「常磐」の間、大広間、「蔵の間」、オリジナル商品や高島屋の朝食用鮭を販売する売店などがあります。「蔵の間」は2004年に有形文化財として登録され、かつては米や味噌の蔵として使われていました。
敷地の造り上、館内には階段が多く、エレベーターやエスカレーターはありません。移動のしやすさを重視する場合は「竹亭」がおすすめです。客室および共用の屋内スペースは電子タバコを含めてすべて禁煙で、1階ラウンジ付近に喫煙室があります。
アクティビティ
岩室温泉の温泉街を散策し、傷ついた雁が温泉で傷を癒したという地元の伝説「霊雁の湯」に触れることができます。この地は、旧北国街道や弥彦神社への参詣と結びつきながら、温泉地として発展してきました。
また、彌彦神社を訪ねたり、温泉街周辺ののどかな里山風景を散策したりするのもおすすめです。岩室は、新潟周辺を巡る日帰り旅の拠点としても便利で、酒どころならではの文化や田園風景、温泉街歩きを、慌ただしさなくゆっくり楽しめます。



















